甲種火薬類取扱保安責任者

名前が格好良いので取ることにしました。

火薬類保安責任者

火薬類保安責任者には、火薬類製造保安責任者と火薬類取扱保安責任者の2つの資格があり、製造は甲乙丙の3種、取扱は甲乙の2種類あります。

製造と取扱の違い簡単に説明すると、製造は爆薬等の製造に関する資格。取扱は製造以降全て(販売や消費等)に関する資格です。
また、資格名称に責任者とあるように、単に製造や取扱をするだけでは資格は必要なく、責任者となるのに必要となる資格です。
甲乙丙の違いは、責任者となれる爆薬の量の違いです。

ちなみに

ちなみに、火薬類取扱保安責任者は同じ国家資格である発破技士の上位資格です。
発破技士は発破しか担当できませんが、火薬類取扱保安責任者は上記の通り発破だけでなく販売や発破以外の消費も行えます。

また、発破技士の免許を貰うには試験に合格するだけでなく発破実技講習等が必要なのに対し、火薬類保安責任者は試験に合格すれば免状を貰えます。

火薬類取扱保安責任者試験

大学等で火薬学の単位を取っている人は一般火薬学が免除になります。
火薬類製造保安責任者であれば全て免除(試験を受ける必要は無く、申請すれば免状が交付される)。

試験はマークのみで、火薬類取締に関する法令と一般火薬学それぞれ20問ずつ出題され、それぞれで6割以上正解で合格となります。
甲乙で共通の問題がそれぞれ10問あり、残りの10問は甲独自の問題です。

問題は基本的に、4つの文章のうち正しい2つの文章を選択する6択です。それに加えて数問計算問題があります。

勉強

危険物取扱者乙種第4類より覚える量は多いが試験は乙4より簡単という意見を見て、乙4の時と同じく1ヶ月前から勉強を始めることにしました。

テキストは、試験対策本として好評だった香川県砕石事業協同組合香川本を使うことにしました。

いつものごとく、試験日まで遠い最初の1週間ほどはやる気が出ずあまり勉強できず、結局テキストを読み始めたのは3週間前から。
2週間近くかけてなんとか1周。2周目は1度読んだこともありある程度スムーズに進み、4日間で1周する事ができました。

この段階で1週間切っており、過去問は5年分あるので1日に1年分解いていきました。

テキストだけ見ると覚える量が多いように思われ始めは合格できるか不安でしたが、過去問を見ると内容が毎年ほぼ同じでとても簡単なので、難易度が低いと言われるのも納得です。
落ちる気が全くしませんでした。

試験

ありがたいことに13時からの試験なので、睡眠をしっかり取り会場へ。

やっぱりと言うか、香川本を持っている人が結構いました。

試験は2時間で開始後30分から終了10分前までは途中退室が可能。
試験自体は20分もあれば解き終わるので、余った10分で見直しを行い途中退出。

翌日にアップされる解答で自己採点を行うと、法令の1問ミスのみでした。

マークミスをしていないかの不安にさいなまれながら待つこと2ヶ月弱。
ようやく合格発表があり、合格していることを確認し一安心。
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おわりに

香川本はテキストと過去問がありますが、テキストには過去問3年分が付録として掲載されており、さらにテキスト内にも過去問から抽出された文章が大量に。過去問には解答の周辺知識まで記載された丁寧な解説があるので、どちらかだけでも合格は十分可能です。

個人的には、テキストを1周して過去問3年分やれば十分すぎるかなと思います。

本当は製造の方を取りたかったのですが、製造の甲乙はマークではなく記述で問題の種類も多く、試験対策に特化したテキストも無いようなので断念。
難易度が違い過ぎる...