特殊小型船舶

船舶免許の有効期限は5年で、更新講習を受講するか保持していない小型船舶免許を取得すれば有効期限が伸びます。
車の免許と同じです。(正確には車の場合は最初は有効期限は3年ですが)

一級小型船舶を取得していつの間にか5年が経ちそうになっており、どうせ有効期限伸ばすなら別の免許を取得して伸ばそうと思い特殊小型船舶を取得することにしました。

小型船舶免許

種類

小型船舶免許は、大きく分けて3種類あります。1,2級と特殊です。

特殊と仰々しい名前ですが、いわゆる水上バイクを乗るのに必要な免許になります。

1,2級は水上バイクを除く20トンまたは24m未満の船を、2級は海岸から5海里(9.26km)まで。1級は条件付きだが距離の制限無く操縦することができます。

取得方法

小型船舶の免許は、車と同じく教習所に通って取るか、試験場に行って試験を受けるかの2通りあります。

ちなみに教習所で取ると、車のように学科は試験場に行ってなどということもなく、全て教習所で済みます。免許の申請も教習所がやってくれます。

水上バイクは遠くから走っているのを見たことしかないのに試験を受けに行くのは無謀なので、1級と同様に教習所で受けることにしました。
ちなみに、試験は試験場で受け教習だけ受ける形の教習所もあり若干費用も安いのですが、5,000円程度しか費用が変わらないためわざわざ試験場に行って慣れない水上バイクで試験を受けるよりは教習後すぐ教習で使用した水上バイクで試験を受けられる教習所にすることにしました。

費用は、免許申請費用等も含めて5万円強でした。
私は、1,2級小型船舶を持っているため学科の一部が免除されていますので、免除がない場合はもう少し高くなります。

教習

以下は全て私が教習を受けた所の話であり、教習所によって違うかもしれません。

教習は1日で学科も実技も行われ、学科は運航科目のみで2時間、学科試験も運航科目のみで20分。
実技は1時間半(実際に水上バイクに乗っての教習は45分で、残りの45分は水上バイクの点検やロープワーク)、実技試験15分。

教習生の年齢の平均は35から40歳くらいでしょうか。
もっと若い人ばかりかと思ったのですが、想定より年齢層が高かったです。
1,2級小型船舶を取得している人だけの教習だったため、年齢層が高かったのかもしれません。

学科

学科は1,2級小型船舶のどちらかを取得していれば、操縦者の心得及び遵守事項、交通の方法の2科目が免除されます。
免除がない場合はそれぞれ2時間の学科試験を受けるため計6時間で、試験時間も3科目で50分となります。
また、試験は各科目50%以上合計65%以上で合格です(免除されて運航科目のみ受験の場合は運航科目が65%以上で合格)。

テキストと問題集が配られ、授業はテキストの読み合わせで2時間使い、問題集は休憩時間で各自で確認してもらうといった形でした。
とは言え、休憩時間も学科教習2時間のうち1時間経過後に5分、終了後に5分でその後すぐに試験開始なので問題集を見る余裕はあまりありませんでした。

運航科目は18問あり、2問程度分からない問題がありましたが、12問で合格なので特に不安もなく5分程度で終わりました。
いつでも退室可能だったのですが、あまりに早く退室するのもなと思い見直しをしたところ1問間違いに気付けたので見直しして良かったです。
とは言え、見直し含めても10分かからず退室しました。

1級小型船舶の時は当日中に合否が分かったのですが、特殊小型船舶は2日後のお昼までに不合格の場合は連絡があるという形でした。
1級小型船舶の時と別の教習所で受けたので、教習所の違いなのか1級と特殊の違いなのかは分かりません。

合格率は90%程度とのことです。

実技

実技は、点検やロープワークは全員で受けられますが、実際に乗船する教習は、2人まで同時に受けられた1,2級とは違い絶対に1人で受けます。
ですので、自分の番が回ってくるまでそこそこの待ち時間が発生しました。

1,2級小型船舶の時は2人で受けたため同じ操作を2回確認することができましたが、特殊小型船舶は1人のため1度しか確認できないものもあり、試験時に忘れていたりして試験後は合格できるか不安でした。

試験は、大きく分けて点検やロープワークといった小型船舶の取り扱い、スラロームや人命救助といった操縦の2つの科目があり、合計で7割以上で合格です。

合否は学科に記載した内容と同じで、1級小型船舶の時は当日中に分かったのですが、特殊小型船舶は2日後のお昼までに不合格の場合は連絡があるという形です。

合格率は97%程度らしいですので、多少失敗しても問題なく心配はいらないと思います。

おわりに

水上バイクは転覆があること前提で製作されていますが、教習中に転覆することは滅多に無く、波が荒れていなければ足首以下は水につかったりしますが足首より上は多少水しぶきがかかる程度でした。

私の教習時は晴れで気温が30度を超えていたこともあり、水しぶきがかかるのも気持ち良く水上バイク日和に受けられて良かったです。

無事免許も取得できたことで、ようやく水上バイク通学ができる。もう学生じゃないけど…