2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)

今の時代、ただ働いているだけじゃあまりお金を貯めることはできないので、少しでも貯められるよう知識を身につけるために受験することにしました。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

2級ファイナンシャル・プランニング技能士なんて仰々しい名称ですが、一般的にはファイナンシャルプランナー2級(以下FP2級)と言われているものです。

受験資格

FP2級には受験資格が必要となります。

受験資格となるものは大きく分けて3つあり、どれかを満たしている必要があります。
簡単に記載すると、AFP認定研修の修了、FP3級の合格、 FP業務に関し2年以上の実務経験があるです。

FP業務の範囲は広く取られており、自己申告で書類等は何も必要がありませんので一度該当業務を確認すると良いと思います。
私はFP3級に合格し受験資格を得ました。

試験概要

FP2級は学科試験と実技試験があり、両方に合格する必要があります。

学科試験と実技試験は同日に行われており一度に受験も可能ですが、どちらかのみを受験することも可能です。
これは、学科試験と実技試験を一度に合格する必要はないのが理由で、どちらかを合格した場合その試験は合格した試験実施日の翌々年度末まで免除となります。

試験は例年1,5,9月の年3回行われています。

FP2級は2つの団体が試験を行っており、学科試験は共通ですが実技試験は試験範囲や問題等が異なっております。

学科試験

2時間で4択問題を60問解きます。
合格基準は6割の36問正解で合格です。

試験範囲としては、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継であり1,3級と同じですが、選択肢の数が少なかったり問われている内容の難易度が違います。

実技試験

実技試験と言っても、実際にFP業務を行うわけではなくペーパー試験です。
ただ、選択問題だけでなく計算結果等を解答する記述問題もあります。

試験範囲や問題等は、前述したとおり団体によって異なっています。
一般社団法人金融財政事情研究会(以下きんざい)が個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務の4種類、特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(以下FP協会)が資産設計提案業務の1種類の計5種類あります。

どちらで受けても時間は1時間半ですが、問題数と合格基準は、きんざいが15問で50点満点中30点。FP協会が40問で100点満点中60点です。
15問、40問と言っていますが、小問がある問題もあるため実際の回答数は多くなり小問自体の問題数は決まっていません。

出題範囲はきんざいの方が狭いですがその分難しい問題も出ています。
どちらを受験するか、どの種類の受験をするかは、自分が深く勉強したい分野や問題の相性等を勘案してきめるのが良いでしょう。

また、中小事業主資産相談業務は1,9月、損保顧客資産相談業務は9月のみの試験となっている点も注意する必要があります。

勉強

参考書はみんなが欲しかった! FPの教科書を使用しました。

FP3級でもこのシリーズを使用し合格したので、この参考書にしました。

1ヶ月前から勉強を始めようと参考書を見たのですが内容は3級と被る部分が多かったのと、日商簿記2級より簡単という意見が多く簿記2級は3週間で合格したため、3週間やれば十分だろうと3週間前から始めることにしました。

参考書はFP2級の試験範囲に沿って6章に分かれており、1章1時間半ほどで読めたので1日に1章ずつ読み進めとりあえず1周しました。

FP2級ドットコムという過去問と解説を無料で公開しているサイトを用いて解いてみたところ、余裕で合格できそうでしたので、それ以降は勉強したことを忘れない程度になるべく毎日過去問を解くようにしました。
早く勉強を始めると勉強したことを忘れないようにするのが大変なので、なるべく勉強開始を試験日に近くしたいんですよね。

基本的に1日に少ししか問題を解かないのでランダムに問題が出るようにしていたのですが、試験はだいたい何問目にどんな問題が出るか決まっていてランダムだとその傾向をつかめないので、最新4回分はランダムではなく通しで解くようにしました。

試験

FP3級の時に試験開始30分前にならないと教室に入れなかったので30分前に着くようにし、ちょうど教室が解放された時間ぴったりに教室に着きました。

午前の学科試験が始まり解いていくと、確信を持って回答できない問題も多かったですがおおむね過去問通りで、1時間程度で解き終わり不合格になる不安もなく途中退出しました。

昼休みに解答速報で自己採点し、52/60で余裕で6割を超えており一安心。
ちなみに、FP3級の時は大半の人が途中退出可能になる1時間後に退出していましたが、FP2級ではパラパラといった感じでした。

午後の実技試験も何問か過去問より捻った問題が出ましたがおおむね過去問と大差ない問題で、1時間かからず解き終わり途中退出しました。
実技試験は配点が公表されないので予想配点ですが、自己採点では94/100。

合格発表までマークミスの不安がありましたが、無事合格でした。
得点も自己採点通り。

おわりに

難易度としては、参考書を1周して過去問を数回分解けば十分合格可能だと思います。
よく比較される簿記2級は択一問題もなくまぐれで正解できる問題が少ないため、FP2級の方が断然簡単です。

FP3級の内容は常識として知っていて良い内容でしたが、FP2級の内容は別に知らなくても良い内容が多いので、一般人が自分のために金融系の知識をつけたいといった動機ならFP3級で十分だと感じました。