第一級小型船舶

グリザイアシリーズのとあるワンシーンで、

このような話が出てきました。

普通自動車も普通二輪もそれ自体は持っていないけれど、持っている準中型と大型二輪に内包されているので良いとして、一級小型船舶は持っていなかったので、取ることにしました。

小型船舶免許

種類

小型船舶免許は、大きく分けて3種類あります。1,2級と特殊です。

1,2級は水上バイクを除く20トンまたは24m未満の船を、2級は海岸から5海里(9.26km)まで。1級は条件付きだが距離の制限無く操縦することができます。

特殊は水上オートバイを操縦するための免許です。また、先ほどの画像で出てきた特定操縦とは別物で、特定操縦については後述します。

取得方法

小型船舶の免許は、車と同じく教習所に通って取るか、試験場に行って試験を受けるかの2通りあります。

ちなみに教習所で取ると、車のように学科は試験場に行ってなどということもなく、全て教習所で済みます。免許の申請も教習所がやってくれます。

船はもちろんそれに類するものの操縦もしたことないのに試験を受けに行くのは無謀なうえ、1級だと受験料が1回3万円弱もするので、教習所には試験を受けるための練習用プランがあって試験免除になるプランより若干安いとはいえ、学科自体も車の学科とは違い一般常識ではないということもあり、試験料や試験に落ちて再度試験を受ける確率を考えると、試験免除になる教習を受けた方が良いと思いそうしました。

試験免除教習の1級の相場としては、13万前後。試験場で受けるための練習プランは、学科と実技の講習両方や学科は独学で実技のみ講習など様々あり値段もまちまちですが、学科と実技両方の場合は10万前後、実技のみは7万前後でしょうか。

教習

以下は全て私が教習を受けた所の話であり、教習所によって違うかもしれません。

教習は、一般科目2日、上級科目2日、実技1日で行われ、それぞれの最終日の最後に試験があり、結果は当日中に出ます。

一般科目と上級科目と実技は並行して行うことができ、学科は車の教習のように学科予定表と自分の予定を照らし合わせて受けられる時に受け、実技はほぼ毎日やっているので好きな時に受けます。

私は、一般科目1日目、実技、一般科目2日目、上級科目2日間の順番で受けました。

実技は、学科の前後どちらでも良いと思います。実技を先に受けるとその経験が学科で役立ち、学科を先に受けるとその知識が実技で役立ちます。

教習生の年齢の平均は35から40歳くらいでしょうか。長期休み以外は年齢層が平均より高め、長期休み中は平均より低めの人が多い印象でした。

学科

テキストと問題集が配られ、授業は、テキストで学び問題集でピックアップした問題で確認の繰り返しで進みます。

学科の試験は全問4択で問題番号ごとに出る問題の種類が決まっており、教習所や試験日の多い国家試験によくある過去問の使いまわしです。というわけで、問題集には試験問題がすべて載っています。各問題番号につき約20問載っており、そこから各問題番号ごとにランダムで出るというわけなんですね。なので問題集を全部やれば学科試験は問題ありません。

一般科目の試験は、心得12問、交通の方法14問、運航で24問の計50問あり、各分野5割以上と計33問以上の正解で合格です。試験時間は70分。

私は、問題集を全部やるようなやる気はなかったのでやらなかったのですが、問題に出る部分は全て授業で教わり類題も確認しているので大丈夫です。教習前に感じてた試験問題の不安は杞憂で、常識で考えればわかる問題が多く簡単でしたしね。

私が受けた時は26人受けて全員受かっていました。

一応書くと、私は試験開始10分で終わり、試験開始20分で途中退出が可能となるのでそれまでもう一度見直し、帰りました。結果は、心得と交通の方法が満点。運航が2問間違いでした。

上級科目の試験は、海図や天気の問題が出る上級運航Ⅰが8問、エンジンなどの機械の問題が出る上級運航Ⅱが6問の計14問あり、合格基準と試験時間は一般科目と同じ、各分野5割以上と計10問以上の正解で合格です。試験時間は70分です。

内容も、一般科目より多少細かくなるとは言え一般科目同様に常識で考えればわかる問題も多く、授業では問題を中心にやっていくので何も心配はありません。合格率も、一般科目より若干低くなるけど95%前後だと講師は言っていました。

ただ、私が受けた時は15人受けて12人しか受かっていませんでしたけど…

私は、地図に線を引いたりする海図の問題は時間がかかるので後回しにしそれ以外の問題を10分で終わらせ、海図の問題を20分で解き、その後に用事があったので見直しもそこそこに帰りました。結果は、3問ある海図で1問間違えていましたが、それ以外はあっていました。

ちなみに試験に落ちた場合ですが、授業の後にやっているとはいえ試験に落ちても試験だけ受けなおすことができます。授業は受けずに試験開始前に来るんですね。お金は試験料として5000円以上かかりますが。

実技

実技は、1級2級共に同じ内容です。

1艘で1人で教習を受ける場合は4時間。2人で教習を受ける場合は8時間です。覚えることがそこそこあるので、2人の場合は覚える機会が倍になって良いかもしれません。大抵2人でしょうけど。

小型船舶は、何かするたびに声出しの安全確認をすることから、フォークリフトの教習の事を思い出しました。

試験は、取扱い、基本操縦、応用操縦でそれぞれに様々な課題があり(と言っても、発進、停止など基本的なことも多く課題に含まれている)、で6割以上、合計で7割以上で合格です。

確認事項を覚えることが少々面倒くさいが、操縦自体はとても簡単なので心配することは無いと思います。

また、私と一緒に受けた方は、安全確認をしなかったり間違っていることが多々あったうえ、応用操縦の課題の一つである人命救助を2回失敗(人命救助だけは1回失敗してももう一度できる)して結局救助できなかったが、合格していましたし。

特定操縦

特定操縦免許も小型船舶免許の一種ですが、これは車で言う二種免許です。お金をもらってお客さんを船に乗せて操縦する場合に必要です。

ただしこれは、試験もなく1日講習を受講するだけで取れます。料金は1万円強で、免許申請費用などもろもろ合わせると2万円弱です。

取ろうかとも思ったのですが、ただ講習を受けるだけで何も面白いことはなさそうなので、取らないことにしました。こういう免許を取るのは、取る過程で運転や操縦できるから取っているだけですし。

小型船舶なんて使う機会が無いだろうし失効させる気満々(小型船舶免許は車と違い、失効しても失効再交付講習を受ければいつでも復活できる)だったのですが、失効前に特操の講習を受ければ期限が更新されるのでその時に受けても良いですしね。

おわりに

はいふり見直していたら、明乃たちが乗っているスキッパーとは違うのだろうけど、水上バイクに乗りたくなってしまった。

お金が無限にあれば…

戦車の免許と小型船舶免許を手に入れたので