大型二種免許

けん引を受験していて大型車両の運転に慣れた方が良いと感じたので、大型二種を教習で取ることにしました。大型二種にした理由は、どうせ取るなら一番上の免許という理由です。

クレヨンしんちゃんの映画、嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲でも運転してましたしね。
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大型二種

乗車人数が30人以上などの大型車両で旅客運転する場合に必要となります。

大型免許との違いは旅客出来るかどうかだけなのですが、教習車両がバスになります。聞いた話によると、取り回し的には大型免許の教習車両であるトラックよりホイールベースが短く後輪も1軸なため簡単だそうです。ただ、旅客する分クラッチのつなぎ方や急な加減速の有無等厳しく見られますが。

ちなみに、無料送迎等お金を取らないで運転する場合は、大型免許でもバスが運転できます。

さて、私が一発試験ではなく教習所で取ることにした理由は色々あるのですが、大きな3つを紹介します。

まず1つ目は、けん引の練習に行った時、課題のクリアの仕方は詳しく教えてもらえるものの、車両の取り回し方は時間の関係でしょうがあまり教えてもらえなかったので、教習所でじっくりそこから教えてもらいたかったから。

2つ目は、試験料が1万円弱し免許を取るまでに仮免と本免で最低でも2回(99%2回で終わらない)も一発試験で合格しないといけないうえに、本免試験を受けるためには路上で最低5時間は練習しないといけないのです。

そして3つ目。普通二種や中型二種を持っていない私は、本免試験を合格してもすぐに免許が貰えるわけでは無く、取得時講習を受けてからでないと免許が貰えないのです。当然、取得時講習にお金がかかり、数万円かかります。大特二種やけん引二種は、取得時講習を受けなくても取れます。

このため、私は教習所で取ることにしました。ただもちろん、その分お金はかかります。けん引で行った練習場の職員に大型二種は教習所で取ると言ったら、練習で取れば半分くらいのお金で済むのにと言われましたし、教習所でも、どうして一発試験にしなかったのと私が大特二種を持っているのを知った色んな教官から言われました。

一般職業訓練給付

一般職業訓練給付金とは、雇用保険に入っている人が受けられる補助金で、免許等を取得する際にかかった費用の2割。最大10万円が給付されます。

大型二種の教習にもこの給付金は貰えるのですが、貰える条件がいくつかあります。

給付金を初めて貰う場合は雇用保険に入っていた期間が1年以上。2回目以降は、前回貰ってから3年以上入っていることが必要。

まあこれは良いとして、実は、もう一つ条件があります。それは、教習が給付金の対象となっていること。私は、大型二種の教習は全て給付金の対象だと思っていたのですがそうではなく、所持免許によって対象となるかどうかは決まるそうです。

大特二種を持っていた私は受けることができませんでした。なので給付金を受けるつもりなら、自分が受けられるか教習所に確認した方が良いです。

教習内容

私は教習所で取ったので、課題のクリア方法については書きません。大体の課題はどこでも同じようにできますが、一部教習所特有の、この位置に教習所の何が来たらどうするのような普遍性の無いクリア方法が含まれているためです。なので、私が教習前に知りたかった何の課題があり、学科の授業は何があるのかだけを書きます。

学科

二種免許を何も持っていない人は、学科の免除は無しです。ただし、仮免学科の試験はありません。これは、仮免に一種と二種の区別が無いので、既に何らかの一種免許を持っていることからです。本免学科の試験は二種特有の問題があるため免除されず、一種の時と同様卒業後に免許センターで受けます。二種の学科試験の内容については私が受験した際の記事を参照

普通二種か中型二種を持っている人は、学科は全て免除されます。当然本免試験も免除です。

普通二種も中型二種も持っていないが、大特二種かけん引二種を持っている人は、学科の一部免除および試験免除です。免除されない学科は、第1段階で高齢者や障碍者の対応の1時間。第2段階で応急救護6時間と危険予測の1時間です。

仮免みきわめ

私が行った教習所では、1段階で卒業に必要な全ての課題の教習を受け、仮免みきわめも仮免試験の課題に無いものも含め全ての課題をクリアしないといけませんでした。全ての課題とは、

坂道発進、踏切、路端停止(バンパーにポールを合わせての停止、中扉をポールに合わせての停止)、S字、隘路(左右両方共)、後方間隔、縦列駐車、鋭角(左右両方共)

です。この順番は、教習の順番です。課題の詳しい説明は、課題のクリアの仕方を書いているサイトを参照してください。また、この教習所にはクランクが無い(敷地の都合上設置できない場合はS字での代用が認められている)のですが、普通はあります。

このみきわめは、できなかった課題をやり直すことができますが時間の問題でもう一回できない場合もあり、約半数の人がみきわめを1回で通ることができないようです。仮に1回目で通らなかった場合でも、次の時間に1回目でできなかった課題だけ通れば良いので2回でほぼ全員通るそうです。

この仮免みきわめが一番の難関で、これ以降の仮免試験や本免みきわめ、本免試験はこんなに落ちることは無いそうです。

仮免試験

仮免試験の課題は一発試験と同じで、

坂道発進、踏切、路端停止、中扉をポールに合わせての停止、S字、隘路(左右どちらか)

です。路端停止は、この教習所では両方やりましたが、普通はどちらかだけです。加えて前述の通り、普通はクランクもあります。

本免みきわめ

本免みきわめは仮免みきわめと違って特に課題とかは設定されておらず、普段の教習通りできていれば基本通ります。

本免試験

本免試験の課題も一発試験と同じで、

路上(中扉にポールを合わせての停止を3回含む)、後方間隔、鋭角(左右どちらか)、縦列駐車方向変換(左右どちらか)

です。この教習所では路上の後場内での課題で、路上で試験中止になった場合は場内での課題はできないのですが、路上で落ちる人は少ないようです。

合格率は8割程度らしいです。

私は、信号の変わり目に行くか行かないか迷って結局急ブレーキ(10点減点)してしまったのと、鋭角で右前輪を縁石にこすってしまった(5点減点)の減点だけでなんとか合格しました。

おわりに

教習時間は考えているより余裕がなくオーバーせず卒業できる人は3割程度だそうなので、ある程度オーバーを見越して日程や予算を考えた方が良いですね。私は幸いオーバーせずに済んだのですが、聞いた中では既定教習時間の倍くらいかかっている人もいるようです。