大型特殊第二種免許

一種との違い

二種の技能試験は、お金をもらって人を乗せる。乗客の命を預かるということになるため、一種の時と比べて厳しく見られるようになります。

大特二種は、大抵の都道府県で大特一種と同じ試験車両同じコースとなり、傍目で分かる違いは合格基準の点数だけです。

しかし、点数上は一種が70点以上、二種が80点以上と10点しか変わらないように見えますが、採点基準が厳しくなるため点数で見る以上の難しさとなります。

また、大特二種は教習所で取れず、一発試験で取るしかありません。使う所もほぼないので、免許の中で一番保有者が少ないです。

技能試験

二種の技能試験は、他の二種免許を持っているか、二種の学科試験を合格してから受験できます。

受験予約

都道府県によって違うかもしれませんが、私が受けた都道府県では、学科を受けた後に合格者は受験番号順に技能予約をしていきます。

学科免除の人は、免許センターの受付窓口に行って予約をします。

受験1回目

大特一種を受けてから8ヶ月経ち、どのくらい運転できるか不安ながら免許センターへ。

一種の時は全て午後受験で大特受ける人も私一人だけだったのですが、やはり午前は受験者が多く、大特受験者は私含め4人でした。

2人は大特一種で、初めて受験だが職業訓練所で練習していたとのこと。もう1人は、どこでかは聞きそびれましたが練習してきて、大特一種は持っておらずいきなり大特二種(大型二輪を持っているため学科は免除)を受験で今回が3回目とのこと。

ぼっち受験の時と違って試験の情報交換ができるのは良いですね。窓を開けられないと思ってたのに実は開けられたりと、なかなか新鮮でした。

私は最後の受験だったのですが、一種の2人は落ちてしまったものの二種の方が受かったので、これは私も受かるのでは?という淡い期待を抱いて乗車。

まず、前回は夏だったので半袖で気にする必要はなかったのですが、今回はコートを着ていて袖が長かったので、試験官に袖は大丈夫?と言われ、腕まくりをすることに。運転に適した服装は大事だからねと早くもダメだしが。

そして、一種の時も往生したハンドブレーキの解除。ボタンを押して下げようとしても素直に下がらず手間取っていると、しっかりボタンを押してちょっと上にあげてから下げるんだよ。大特運転するなら力も必要だからねとまたもやダメ出し。

そして発進。恐れていた通り、物凄くふらつく。試験官も苦笑いで、やはり8ヶ月のブランクを大きかったようだ。二種の受験資格さえ勘違いしていなければと悔やむも時すでに遅し。

その後もふらつきは直らず、減点超過で試験中止。

やはり二種だから、ふらつかずスムーズな運転ができることが大事、ちょっとのふらつきでも減点とのこと。

ダメ出しも多く、落ち込みながら次回の予約を取り帰宅。

受験2回目

一種の時も、2回目はだいぶふらつきを少なくすることができたので、今回も1回目に比べて良くなっているはず。また、1回目は普通車を運転するようにハンドルを操作していたが、一種の時は曲がる時はノブを持ってハンドルを回していてそっちの方が楽にスムーズに回せることを思い出し、これで今度こそという気持ちで免許センターへ。

今回は私含め3人で、1人は1回目の時に一種を受けていた人で、もう1人は結局話していないので何も分からず。

今日の試験官は厳しそうだから受かるの無理かなと思っていたが、1番目に受けた1回目の時に一緒に受けた人が受かり、右左折等の確認は厳しいけど多少のふらつきは取らないっぽいという話を聞く。

1回目の試験官の話の通り、二種は一種より厳しめに取るだろうしあまり期待しないでおこうと思いながら乗車。

試験官に書類を渡し、シートやミラーを調整、シートベルトをしてエンジンをかけ、さあバケットを上げようとレバーを操作するもうんともすんとも言わない。ガチャガチャいじっていると、試験官に、ロックがかかってるよと言われ、そういうことも分かるようにならないとと追い打ちが。乗車5回目だけど、ロックかかってるのなんて初めてだし、このレバーがロックだったなんて1回目の時に情報交換してなかったら知らなかったよ。と、情報交換できたことへの感謝とこれは今回もダメかなという落ち込みが合わさりながら出発。

ちなみに、バケット操作についてネットでは逆に言ってるサイトがありましたが、出発前のバケットはまず上げてからバケットを抱えた方が良いです。フォークリフトのフォークの操作もそうでしたし。

到着時は、まずバケットを水平にしてから下して接地させます。こっちは、試験官にそうしろと言われたので確実です。

出発後、ふらつきに気を付けながらノブを持って運転し、フォークリフトの教習時やネットにノブは左手で持って右手は膝の上と書いてあったのを思い出し、右手を膝の上に置くと、試験官から運転は両手でしないととの声が。作業中と運転時は違うということを認識すると共に、もうネットは信じないと誓う。

そうこうしているうちに試験中止にならず最後まで走行することができたけれど、ふらつきが直ってなかったしダメかなと思っていると、どうもアドバイスをくれる様子がないので降車。試験車の後ろを回って試験官の方へ行くと、合格だけど、やっぱりふらつきが気になるから直した方が良いとの言葉が。

おわりに

というわけで、待合所に戻り1番目だった人と合格したことを喜び、交付まで色々話しながら待ち、ついに
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これで大洗で戦車タクシーが営業できる(できない)。

今回かかった費用は、二種学科の参考書代と受験2回と交付手数料、学科試験の日を含めた3日分の交通費で1万5千円弱でした。大特一種も1万5千円程だったので、大特にかけた値段としては計3万円弱ですね。