フォークリフト運転技能講習

バイトの求人を眺めていたところ、フォークリフトの求人が多く目に付き、せっかく大型特殊免許を取ったのだから、その恩恵が受けられるものも取ろうと思い取りました。

フォークリフトの資格は、修了すると最大荷重が1t未満なら操作できる特別教育と無制限の技能講習の二種類がありますが、今回は無制限の技能講習を受けます。

講習時間や料金

フォークリフト含め幾つかの作業車では大特を取っていると、講習のうち走行に関する項目が学科、実技共に免除となり、講習時間が少なくなるので、拘束日数と料金が少なく済むのです。

フォークリフトで言うと、学科が4時間(大特に限らず四輪免許を持っていれば免除)、実技はなんと20時間少なくなり、学科7時間、実技4時間の2日間で済みます(細かく言うと免除となる条件は他にも幾つかあるのだが、割愛)。

料金は2万強でした。ちなみに、実技の免除が無い場合は4万前後。学科含め免除無しの場合は4万5千前後です。

学科

朝から丸一日かけて学科7時間と学科試験を行います。

自動車免許の時のような教本が配られ、試験に出るような大事なところだけを拾ってかなりのハイスピードで進み7時間駆け抜けました。

その後、学科試験まで1時間くらいは間を取ってテスト勉強させてくれるのかと思いきや、10分休憩というそれまでと変わらない休憩時間の後学科試験がありました。

試験自体は、4科目(学科免除者は3科目)それぞれ4割以上かつ全体で6割以上で合格のマークシート式で各科目4択と〇×問題があり、講習の直後にやるだけあって拍子抜けするくらい簡単で、実際ほとんどの人が満点でした。

実技

実技は、本来は24時間を3日かけて行うのですが、20時間免除されているので4時間の実技と試験を1日で行います。

私は、自動車免許の教習のようにずっと乗って練習できるものだと思っていたのですが、何と1台のフォークリフトを複数人で交代で乗って練習するという形式で、実技免除者は実技試験での合格率が悪いらしい。それもそのはずで、今回私は5人で1台を使って、4時間の間に計4回の30分弱しか乗れませんでした。厚労省告示で10人まで1台でやっていいという事になってるので、10人でやっていたら計2回の15分弱しか乗れないという状態で試験に臨むという…

実技免除者の合格率を聞いたところ、5人の場合は8割、10人の場合は6割程度だそうで、免除無しの場合の9割9分に比べるとひどい有様ですね。若い人はすぐ吸収できるので大丈夫なのだが、フォークリフト未経験で年配の方が落ちる場合が多いとのこと。

そんなこんなで実技試験。練習ではコースが狭く、試験中止事項であるフォークやお尻を壁に見立てたフェンスにぶつけたり脱輪したり、減点事項である誤操作(サイドブレーキを引いてからギアをニュートラルにするという順番を間違えたり、フォークを上げなければならないのに下げたり)を多くして不安だったが、試験中止だけは避けようと慎重に運転し、誤操作は一度してしまったものの何とか合格できました(誤操作は、フォークの昇降レバーの奥に倒したら下がる、引いたら上がるというのに完全には慣れず、一度、上げなければいけないところを下げてしまった)。

合格率は聞いていた通り8割でした。落ちたのも、フォークリフト未経験で年配の方という。

おわりに

フォークリフトの資格は一度取ったら一生更新しなくて良いのが良いですね。

上記でフォークリフト未経験でと書きましたが、フォークリフトを扱うには資格が必要なので、本来はみんな未経験なはずなんですよね。実技免除条件に、フォークリフトの運転が3ヶ月や6ヶ月以上っていうのがあるんですが、フォークリフトの運転だけやるっていうのが実際にあるのかっていう。そういうところはお役所的でとても面白いなと。

バイトを探していたはずなのにお金を払うことになり、フォークリフトのバイトができるような暇がないので資格も意味が無い。何のための講習だったんだという気はするけれど、まあ良いでしょう。